リバー、流れないでよ
(山口淳太監督)
Twitterでの評判を見て行きました。いやー、面白かった。
京都・貴船の旅館を舞台に、館の従業員や宿泊客といった人達が「2分間のループ」に巻き込まれて(意識・記憶だけは連続したままで)延々時間のループを繰り返すと言う群像劇です。
ループ物は数あれど、たった「2分間」だけのループというのは初めてだったと思うので、そんな短すぎる時間でどう話を作るのだろうと思っていましたが、なるほどこう展開するのかと引き込まれました。
1つの旅館と言う舞台の小ささが上手く活かされていたなあと。
全員の意識は連続しているのに、2分のループで皆が「初期位置」に戻されてしまうので、ループのたびに皆で走って集まり直したり場所を移動したりしなくちゃが大変そうで、そこがとても面白かったです。
初期位置はそれぞれ川だったり客室だったりとバラバラですが、「風呂」に入っていた編集者さんが一番大変そうでしたねえ。
最初は半裸で飛び出していたのが段々身支度が上手くなっていたと思えたけど、それでも頭はずっとシャンプーが残ったままだったのが笑えます。撮影も大変そうだ(笑)
ところで、初期位置とか世界線とか、ゲームやSF的な用語が普通に使われるようになったのが時代だなあと。一番理解が遅そうな料理長も「リープ」は分かっていた感じでしたかね。
「リープ」と「ループ」の違いとか自然に使い分けて判断していたけど、真面目には考えたことが無かったなあ(^^; 「お前…タイムループしてね?(違)」
それにしてもエイジさんの有能なことよ。
理由のネタバレは避けますが、ループしても天候はその都度変わったりするのが面白いですよ。雪の日とか晴れの日とか撮影の準備も大変そうだ(^^;
ところであの状況だと、車で遠くまで行ければ逃げることは出来たんですかねえ。2分でやりきるのは難しいのでしょうけど。
物を壊しても怪我しても んでもループで戻るとは言え、次も確実にループする保証も無いのに、それを試してしまうのがおっそろしいですな。あそこで解決したりしなくてよかったです(^^;
ラストは相当力押しな解決で笑いました。炙りかー(笑)
貴船は昔行ったことがありますが、また行きたくなりますね。情景の魅力も伝わるよい映画でした。
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