2020年11月16日 (月)

魔女見習いをさがして(映画)

(佐藤順一監督、 鎌谷悠監督)

おジャ魔女どれみ テレビ放送開始20周年の記念作品。
…なんですが、自分はどれみTVシリーズはリアタイではほとんど見ていなくて、後年「ナ・イ・ショ」を見て「見ておけばよかった」と後悔したクチでした。その後ちらほら断片的には見たのですけど。
(ナ・イ・ショはラスト2話が泣かされて、特に最終話は超ツボだったなあ…)

そんなわけで生粋のファンの人に比べれば思い入れが足りないと思いますが、それでかえって素直に本作を楽しめたかも知れません。
本作は記念作品ですが、どれみの話の続き…ではなくて、子供の頃にアニメのどれみを見て育った大人達の話なんですよね。事前に分かっていましたけど。
それでいてちゃんとどれみ有りきの話になっていたと思えて楽しかったです。
魔法らしい魔法は無くても、リアルでしんどいことがあっても、自分らしい魔法で乗り越えていこうという逞しさと前向きさが良かったんじゃないかなと。
そして、オタを語れる仲間っていいよねと思いました(笑)
旅要素も楽しかったですよ。尾道、高山、奈良、京都は自分も行ったことがあるので嬉しいものがありました。鎌倉にも行ってみたいなあ。

しかし、一部モヤモヤする点としては、
やっぱりレイカの父親の顛末はモヤりますよ。てっきりあの後で父親側からの何らかの動きがあるかと思いましたがあれっきりなんですね。レイカ達3人を主眼に描くためにああなったんでしょうけど。
まあ、仮に父親があの後で退院して尾道に来たとしても、レイカは引っ越しちゃってますしどうしようもないですけどね。(夜逃げ…と言うか朝逃げみたいに出ちゃったけど。尾道の家はちゃんと賃貸契約解除してるんですかね)
あれだと父は後悔したまま人生を終えてしまいそうで重いですよ。父の現在の奥さんはレイカの正体を察したんですかねえ。

おんぷちゃん推しの大宮さんの顛末も割とモヤっとします。まだ大学生なのに人との付き合いを諦めている感じがモヤモヤと言うか、それだったら深入りするなよと思いますが、まあ同好のオタ仲間に会えてはしゃいじゃったんでしょうねえ。
友達として付き合って時間をかけて結論を出すのでもよかろうに、あの視野の狭さが若さですかねえ。でも、(顔は隠してるとはいえ)勝手に写真上げるのはやっぱりよくないね。

ミレさんのクソ上司達は、リアリティの無い無能上司だったので別に特に言うことは無いかなと。とりあえず、ミレさんと後輩さんは幸せになれそうでよかったですよ。

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2020年9月22日 (火)

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(映画)

石立太一(監督)

シリーズ完結編の劇場版。
予想以上にきっちりとした完結編で、ヴァイオレットを主人公としてその人生の顛末をきっちり描いた良い映画でした。

TVシリーズ10話で「未来」を描いて印象的だったアン・マグノリアに関しての話から始まったのがなかなか予想外でビックリでした。
要所でヴァイオレット自身の回想が入るし、おそらくTVシリーズを未見でも理解出来る映画になっていたかと思いますけど、シリーズを見た後だとより人の繋がりやヴァイオレットの変化に納得が出来て良いですね。
それにしても祖母の持っていた手紙を切っ掛けにあそこまで動き回れるデイジーの行動力が凄いですね。

ユリスに関しての話は、登場した時の様子が元気そうだったので正直ああいうラストになると思っていませんでした。辛いですが、思いを残せると残せないとでは大違いですね…。
自動手記人形にとっていけすかない存在だった“電話”がああいう形で活躍するのが上手い演出でした。

少佐については、最初は記憶喪失とかかと思いましたが自分の意志での行動だったんですね。正直観ている側としては「会えよ、会ってやれよ」と思えてなりませんでしたけど、合わせる顔がないと当人が思うのも仕方ないかも知れません。
一個人が責任を抱えないといけないことかとも思いますが、やっぱり当人的には負い目があるのも仕方ないよなあ…。でもまあ、土砂降りの雨で濡れっぱなしにさせるなよとも思っちゃいますが(^^;
最後は通じあえて良かったです。
ところで、ヴァイオレットは泳げるんですね。あの腕、沈まないんだ。

電話が出来ても郵便自体はすぐ無くならないとしても、代筆業は当然減っていくわけで、時代の変化も印象的な話でした。昨今はメールやらスマホやらの普及で手紙はますます減ってるでしょうし、時代は回るなあ…。

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2020年9月12日 (土)

■劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」第三章 spring song(須藤友徳監督)

ヘブンズフィール第三章観てきました。
第一章・第二章同様、2004年以来16年ぶりにHFに触れたのでかなり原作の記憶が曖昧になっていて、
セイバーとの決着って士郎とセイバーが一騎打ちじゃなかったっけ?とか(それは別エンドか)、凛の前にゼルリッチが出てくる展開が無かったっけ?とか、自分の記憶のいいかげんさを再認識しつつも楽しめました。

記憶は曖昧だったけど、セイバーVSライダー&士郎は迫力でした。士郎のロー・アイアス発動からのベルレフォーンが熱いですね。その後のセイバーへのトドメが切ないですが。

桜ルートなんですけど、どちらかと言うとイリアの印象が強くて尊かったかと。「わたしはお姉ちゃんだもん。なら、弟を守らなくっちゃ」が泣かせます。

ラストは、これまた記憶が曖昧でしたが一応は分かりましたけど、説明ほぼ無しでちょっと分かりにくくはあったかなと。でもまあ本作を映画館に観に行くような人なら概ね問題無いんですかね。
あのいかにも人形っぽい人形が魂を入れたら人間の身体になるのが凄いですね。

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2020年3月13日 (金)

仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ(映画)

(諸田敏監督)

ジオウTV版最終回のその後を描いたゲイツ主役のスピンオフ。
戦いの記憶を無くして学生になった(戻った)ソウゴやゲイツ達のその後の話ですが、よくも悪くもおおらかで平成なジオウらしい後日談だったかと。話の意外性とかはそれほど無いですが気軽に楽しめました。
と言うか、まだまだ続きが作れそうな終わり方でしたけど、続編ってあるんですかね。やるなら「仮面ライダーウォズ」とか「仮面ライダーツクヨミ」とかでスピンオフは続けられそうですけども。
以下ネタバレ注意。

今回の話は、最初は白ウォズがゲイツの導き手で、海東が諸悪の根源のトラブルメーカーなのかと思っていたら、実際は割と逆の配役だったと言えてそこは意外でした。まあ海東が味方だった…と言っていいのか変な抵抗がありますが。
白ウォズは本編で2回に渡っていい消え方をしたのに、今回はゲイツを裏切って自分が力を求める小悪党になっていてその点はガッカリです。まあ、ウォズは元から割とブレるキャラなので有りと言えなくもないかも知れませんが。
最後に情けなく黒ウォズに吸い込まれたのは泣かせました。最後くらいは分かりあっていい感じで消えていくのでいいのに(^^;

学生生活をエンジョイしてるソウゴ・ゲイツ・ツクヨミ・オーラ・ウールは微笑ましかったです。まあ、すぐに怪我展開になってかわいそうだったし、最後も怪我が治るわけでもないのがちょっと辛いですが、
事前にちらりと見た情報では、ゲイツとツクヨミとオーラの三角関係物になっちゃうのかと思いましたけど、ラブコメ展開は(オーラ以外は)控えめでした。でも、ツクヨミの「友達」にちょっと切なげなゲイツは良かったかと。そしてラブコメ蚊帳の外なソウゴ(笑)
オーラはお嬢でなんか面白いキャラになってますね。もし続きがあるのなら出来ればこのキャラのままでいて欲しいですけど、スウォルツ先生が不穏なんですよねえ。

ソウゴはこの世界でも相変わらず王様を目指していて、おじさん大変だと思いました。
そしてゲイツも「救世主を目指す」オチで困ったものです( ノД`)、人を助けたいならそこは一旦「警察を目指す」で良かったんじゃないですかねー(^^;
この世界だとゲイツには母親もいる様子だったので、おかあさん大変だと思いました。

警察と言えば照井さんの出番はいい感じでした。この人も大分丸くなったなあ。エンジンブレードは相変わらず重そうで大変ですな。
医者として登場した伊達さんも人生の深みを感じされる言動でおいしかったですよ。大分ファンキーな感じで最初の登場シーンで一瞬誰かと思いましたけど。
照井さんにしても伊達さんにしても、人生の(ライダーの)先輩としての言動が頼もしくていいですね。

ディエンド・海東は、転校生で高校生という設定は無理があると思いました(笑)
今回は一応味方(?)だったけど、結局は自分のためなのが海東らしいです。

マジェスティは最初のデザインを見た時はダサいと思ったけど、映像で見れば悪くは無いかなと。全身に貼り付けたウォッチはやっぱりダサいですが(^^;

アナザーディエンドはとてもチノマナコディエンドでした(笑)

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2020年2月23日 (日)

Gのレコンギスタ II ベルリ 撃進(映画)

(富野由悠季監督)

Gレコ劇場版第二弾。今回はTV版での6~11話までで、デレンセン大尉殿戦からザンクトポルトに上がっていくまでの話。
95分の上映時間の間に状況も勢力図もどんどん入り乱れて変わっていくハイテンポなダイナミック感がたまりません。Gレコはこのガチャガチャしてる雰囲気が楽しいなあ。
1作目同様に登場人物の気持ちや流れもより分かりやすく感情移入しやすくなっているよい映画でした。

あらためて見ても、各人が自分の意思を最優先であまりしがらみに縛られずに自由に動いてる感が凄いですね。特にベルリ母が自由過ぎる(笑)
勝手に飛んでいった挙げ句ベルリ母のグライダーを(相手が誰かも知らずに)撃っちゃいそうになるアイーダ様とか、アイーダ父のグライダーを(相手が誰かも知らずに)攻撃希望なクリムとかも自由ですが困ったものです(^^;
各人の自由っぷりは、技術の発展がタブーだとは言え迫った驚異には対応しなくちゃいけないし、それぞれに欲望もあるし、禁断の技術で作っちゃったオモチャは使いたいしで、人はやっぱり理想通り清く正しくは生きられないよねと思いました。

ところで、2014年当時の自分のアニメ感想を見てみると、この辺りの話では「ベルリ母がすぐ死にそう」と心配ばかりしていてちょっと笑いました。白富野で良かった!

成り行きで海賊に協力しちゃっていたベルリの行動が、母とキャピタルガードが味方側になったことでお咎めなしになる辺りも自由というか強運だなと。
ベルリとケルベス教官の追加シーンは「これが見たかった」と思える良いシーンでした。デレンセン大尉の死の事にちゃんと触れてベルリをちゃんと泣かせて、導いてくれて本当に良かったですよ。ケルベス男前だなあ…。
この場面のおかげでベルリの今後の行動もより説得力が出るかなと。

追加シーンではアイーダの悪夢も印象的でした。アイーダもそりゃあ色々葛藤があるよね。

続けて見ると、ラライヤの変化が印象的になっていたかなと思ったけど、最後の「お家だね」は追加シーンだったようで。なるほど。

次回は秋ですか。1~2作目が3ヶ月弱だったことからすると大分間隔が空きますが、むしろ1~2作目間が早すぎだったのでこれで普通でしょうか。
次からはより追加シーンとかも増えていくのかなと期待です。

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2020年1月19日 (日)

劇場版「メイドインアビス」-深き魂の黎明-(映画)

(小島正幸監督)

冒頭のショートアニメ「マルルクちゃんの日常」が数少ない癒し…というかこれから見る人への罠ですな。て、これ毎週変わるの?

映画本編はTVシリーズ最終回でリコ・レグがナナチと一緒に旅立った後のボンドルドとの戦いを描く話で、実に面白かったです。
面白かったです、が…、酷い、本当に酷い; 原作を読んで分かってたけど、本っ当ーーーにド外道だなあボンドルド;

ネットでもよく見かける意見ですが「吐き気を催す邪悪」という言葉が似合いすぎですよボ卿、おやおや…。
いやまあ確かに、倫理観とか皆無だけども、紳士だし人類の発展に尽力している知識欲旺盛な偉人であることは確かなんでしょうけどね。倫理観とか皆無だけども。
やらかしてることは言い逃れようもなく度し難い邪悪なド外道の極みだけど、本人自身は子供達への愛情もあって、悪意とかは皆無っぽい辺りが本当にタチが悪いですな。ナナチも厄介な狂人に見込まれたものですよ。君は可愛いですね…。

ともあれ、良くも悪くも悪くもボンドルドの印象が強烈過ぎる作品でした。いいシーンも多かったのに、ボンドルドのことばかり思い出して困りますよ。これが恋?(違)
どうでもいいけど、ボンドルドとかボンボルドとかボンボルボとかボンドルボとか間違えそうになって困ります。
ボンドルドはどうつくってもやばいのだとブラックジャック先生も言ってたっけ…(違)

アビスの恐ろしくも不思議な世界観は今回も魅力的でした。支え水の結晶とかアニメで見ると映えますね。

プルシュカはもう、存在自体が悲しくなりますよ。あんな姿にされても最後はリコのための白笛になってくれるところがもう、いい子過ぎて不憫過ぎる。
リコ達で出会うまでのプルシュカの回想は、あんな日々を経た相手を躊躇いもなく“ああ”できるボンドルドのボンドルドっぷりが本当にヤバいですよ。(またボンドルドの話になってる)

ナナチは可愛いですね。つーかナナチに触るとおっきくなるのかよレグ(笑)

この先の話もアニメ化が決定ということでめでたいですが、TVなのか映画なのかどうなんでしょうね。この先はますますクリーチャーでTVだとやり辛い気もしますけど。
映画だとすると、この先は単行本3冊使ってもまだ切りのいいところに行ってない気がしますがどうするやら。

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2020年1月11日 (土)

劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X(映画)

(池添隆博監督)

劇場版シンカリオンを観てきました。いやー、素晴らしくやりたい放題だった(笑)
ゴジラ・ミク・君の名は。・エヴァ・北の国から・北斗の拳・雪男雪女CMと言い、ネタ的な暴走っぷりがもの凄く、濃密なコラボ・パロディがお子様だけでなく親世代も狙い撃ちしてきて実に楽しかったです。
そして、ストーリー的にも熱く凄い高密度な詰め込みっぷりで、よく79分で収まったものだなあと。

怒涛のコラボっぷりに圧倒されますけど、普通に時を超えた親と子のストーリーが良いんですよね。TVシリーズを通して描かれてきたハヤトと父ホクトの親子の絆の総決算でよい話でした。
どうでもいいけどホクトだから北斗の拳なんですかね。

TV最終回後ということで、かつて戦ったキトラルザスの4人がすっかり仲間になってるのがいいですね。
セイリュウは半年の間にさらにハヤトに感化されて、ALFA-Xさんに敬礼する鉄オタっぷりに笑いました。
ゲンブは研究所に努めてシンカリオンライフを満喫してるようで微笑ましかったですよ。そして戦いではハヤトの相棒みたいなポジションになっているのが素晴らしい。
スザクもビャッコもいい感じでしたが、オーガをお土産に現れたビャッコには笑いました。てか、ギャグで倒されてるソウギョクの扱いの雑なことよ(苦笑)
親子のドラマとコラボに押されてソウギョクや今回のメイン敵のナフネの扱いが割と雑だったのはちょっと残念ポイントかもですが、まあ79分しかないから仕方ないですかね。ナフネさん生き延びてるといいですけど。

ショタになった父・ホクトが妹・ハルカと同じ口調だったのは面白かったです。
てか、境遇からやや暗めで現在と大分キャラが違ったけど、ハヤト達と出会って(現代での記憶は無くなっても)好きなものを諦めない気持ちは残ったのだということで、前向きになれたんだろうなと。

エヴァは夢での謎コラボ…と思わせて最後にちゃんと本筋に絡めてくるのがいいですね。ゴジラの方は無理矢理過ぎてちょっと笑っちゃいましたが。
てか、雪山で出てきたゴジラさんは特に暴れたわけでもないのにいきなり攻撃は可愛そうな気はしました。まあ、ゴジラ相手に対話も出来ないから殴り合うしか無いですかね。

それにしても、エヴァのシンジさんは本作だと凄く頼もしい感がありますね。
6月公開予定のシン・エヴァンゲリオンでは間違いなくウジウジしてるんでしょうけどね。とりあえずシン・エヴァはどうなるのか怖さ半分楽しみ半分です。

シンカリオンはまだ終わらないような感じでしたけど、まだ今後の展開はあるんですかね。キティコラボが実現していないのが心残りだし、今後も続きがあるなら期待したいのですけど。

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2020年1月 1日 (水)

この世界の(さらにいくつもの)片隅に

(片渕須直監督)

正月の妻実家の広島帰省時に(さらにいくつもの)片隅にを観てきました。八丁座はゆったり落ち着いた雰囲気の良い映画館だなと。この映画を広島で観られてよかったですよ。

2016年に公開された前バージョンの映画ではカットされていた、原作での“リンさん関連”の描写を補足した作品…との認識で観に行きましたが、
実際の追加シーンはそれだけでなく、水原さんや親戚の人や隣組の人の描写や戦後の台風の描写なども加えられていて、それが人間関係や当時の状況をより深化させて心に迫らせる効果を持っていて、
1本の作品としてより完成度が高まったものになっていました。168分という長時間も気にならずにのめり込める素晴らしい作品になっていたかと。

追加シーンによって前映画と同じシーンでも印象が大きく変わってくるのが印象的でした。
特に「すずさんと周作さん」の関係性は前映画と同じ場面でもかなり印象が違って見えたかと。今作によって前作では秘められていた一面が新たに開示されたのだなあと強く感じました。
ノートの切れ端とかテルさんの遺品の紅とかも前作時点でキッチリ描写はされていたわけで、まさに「秘められていた」物語だったのだなと。

すずさんが周作さんに見初められたのはリンさんの“代用品”だったと言うのが観ている側としても辛く苦しいのですが、そういう2人でもぶつかって乗り越えてやがて本物になっていくのだなあと思えました。
ラストで2人が助けた子供も、「亡くした晴美さんの」「亡くした母親の」代用ではあるのかも知れないけど、そこには確かに愛も救いもあるし、そこから独自に大事な存在になっていけばいいのかなと。

序盤の学校時代で水原さんとのシーンが増えていて、水原さんの存在感が増していましたね。本先は一見「すずさん・周作さん・リンさん」の三角関係だけど、実際はそれに水原さんも加えた四角関係で、
周作さんに対するリンさんが、すずさんに対する水原さんで、どちらも過去に選ばなかった道の象徴で極めて対比的なんですね。
リンさんとの関係性と並べてみると周作さんの負い目も分かりやすいかなと。
そして、どんな道を選んでも、そこで良いことがあっても悪いことがあっても人は自分の人生を歩いていかないといけないのだなあとも思えました。

複雑な関係性があることを踏まえてのすずさんとリンさんの関係は切なくも目が離せない味わい深さがありました。桜のシーンとか良い場面ですよ。
花見のシーンは、戦時中の大変な状況下でもこんな華やかな状況があったのだなあと思いつつ、そこに来ている人達が「今生の別れ」を意識してるのだと思うと切なかったです。

広島の原爆投下後に、広島に行って戻ってきた人達の不調・変調が描かれていたのはキツい、なんとも言えない気持ちになりました。
あの当時は放射能のことなんて分からないけど、そこで大きく人生の道が別れてしまったのだなあと…。
この作品、ちょっとした違いで変わったかも知れない晴美さんの運命にせよ、本当はもう少し早く広島に帰るはずだったすずさんの運命にしても、そもそもすずさんと周作さんの馴れ初めにしても、
ちょっとしたことで(良くも悪くも)運命が別れてしまう場面があらためて考えると本当に多いんですよねえ…。

単なるシーン追加版にとどまらない、新たな視点を与えてくれる良い作品でした。

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2019年12月22日 (日)

仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション(映画)

(杉原輝昭監督)

ジオウ&ゼロワン映画観てきました。
第一印象的に「凄くマトモだった」と思いましたが、多分マトモじゃない(ゲフ、ゲフン)前映画に引っ張られてる感想じゃないか?、と思います(^^;
まあ冗談はさて置き、かなり王道な出来だったかなと。
ヒューマギアに支配された社会の導入部はホラーのようでもあり、ディストピア物として見応えがありました。

ゼロワン側はアルトの苦悩とお互いを思い合って戦う親子対決が良かったですよ。安々と洗脳されずに自分の意志で動いていたパパが格好いいなあ。
1型 ロッキングホッパーはデザインも良かったですね。首周りの赤いところがマフラー感があるのもいいですよ。
パパは「本来の歴史」でもライダーだったのは変わらないんでしょうね。本来ならパパがアークの打ち上げを止めたってことでしょうか。

自分が子供の頃に望んだことが現況だったと苦しむアルトは辛いですねえ。最後は救いはあった…かと思いますが。
ところで(映画は1回観ただけで勘違いもあるかもですが)、アークに人の悪意を仕込んだのは映画ではアナザーゼロワンのウィルのようでしたが、TV16話では1000%社長の仕業のようでしたけど、どっちがやったことなんですかね。
実行犯はウィルだけど、裏には1000%社長がいたという事?

アルトは自宅が描写されたところが新鮮でした。芸人の服が飾ってるところがいいですね。最終回後は、その後も社長としてやっていくのか、芸人に戻るのかどうなるのやら。
社長が通勤で(また)バイク使ってるところは宇宙野郎に怒られそうで笑いましたけど、後の流れからすると、あのバイクはどこから転送されたんですかね? バイクを読んだ後のタイミングで歴史改変されたとか?

本編では衛星ゼアが打ち上げられていなかったので、最初の変身時にバッタが地中から現れたのは笑いました。地中から顔を出すところがちょっとかわいいよバッタ君。

副社長は今回の映画で株を上げたかなと。元社長思いなのがいいですね。副社長秘書もおいしかったかと。
副社長のライダーへの変身は今後有り得るでしょうか。見てみたい気もしますけど、どう考えても「仮面ライダー純」みたいな扱いになりそうです。

ジオウ側は、ジオウのラストエピソード感は皆無でしたね。まあ、ゲイツマジェスティやりますし。

アルトと話すところでのソウゴが凄く貫禄が付いて頼もしくなったなあと思いました。年齢はアルトの方が上のはずですけど(^^;
ラストでソウゴの記憶を消すと言い出した時は、そういう能力でもあるのかと思ったけど、あれって単に「殴って記憶を消す」ってことなんですか???(^^;
結局はゼロワン側に記憶は残ってるみたいですけども。

ツクヨミの強さが印象的でした。自由に時を止めまくるわ、変身したら(作風が違う)謎のエネルギー弾攻撃をかますわ、ホント頼もしいなあツクヨミ。
時を止めて敵を同士討ちさせるところはえげつなくて笑いました。

ところでゲイツのタイムマジーンはあれで破壊されちゃったんですかね。次の映画でまたしれっと出るかも知れないですけどね。
学生としての3人の日常ももうちょっと見たかったけど、その辺りはゲイツマジェスティに期待します。
ボディにウォッチを貼り付けたデザインは超ダサいですけどねゲイツマジェスティ。

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2019年11月 3日 (日)

冴えない彼女の育てかた Fine(映画)

(亀井幹太総監督)

完結編。最後まで冴えない主人公…と言うかキモい主人公であった。しかしまあ楽しかったです。
それにしても開き直ったメタネタが多かったですよ。エンディング後は何事かと思いましたがやっぱりアレで、トレンディでラブストーリー感のある曲が突然に流れ出したところは吹きました。

アニメ2期ラストでどういう状態だったかが少しうろ覚えですが、最初から出海や伊織がメンバーとして人間関係が出来上がっていて、なかなかすっ飛ばし感がありました。
原作未読だけど映画1本でまとめるために色々すっ飛ばしたのねと勝手に納得します。

ラブコメ的には始終加藤の正ヒロイン感が半端なかったなあと。そして実際の恋愛関係の進捗をフィクションの文脈で言い当てる(そして当たっている)詩羽先輩のメタっぷりがさすがです。そして察しが悪い英梨々は見ていて可愛そうだなあと。
出海と美智留の恋愛蚊帳の外感は和むなあ。

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