2023年1月29日 (日)

金の国 水の国

(渡邉こと乃監督)

「金の国水の国」を観る。良い映画でした。
今の時代だからこそ刺さる内容だったかと思いました。やはり何事も平和が一番ですよ。

原作既読ですが、細かい差異はあれど原作には結構忠実な出来だったかなと。
「マロニエ王国」もいつかアニメ化してくれてもいいんですよ…。(まだ少し早い気もするけど)

クライマックスでは「屋内! 早く屋内入ろうぜ!」と思いました。あの高さは怖いよ…(^^;

主人公2人が良いキャラですが、サラディーンやライララさんといった人達もいいですね。
そして、ピリパッパの配下だったヒゲの人が味方してくれるのがいいですよ。

ラストは子犬だったルクマンと子猫だったオドンチメグが大きくなってるところがいいです。
あれは10年くらい経ってるんですかね。
50年かかると言っていた水路の建設ですが、両国の協力が成立して工事も進んでいて、ラストシーンの雰囲気からするとあと数年ぐらいでいけそうですかね。

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2022年12月24日 (土)

仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル

(柴﨑貴行監督)

ギーツ×リバイス観てきました。以下箇条書きで。ネタバレ注意。

・一輝がバイクに乗っていてビックリでした。免許取ったのね。
・まあ最後は変な自転車的なもの(?)にキコキコ乗っていましたが、(劇中でも言われてたけど)走る方が早いわな。
・ギーツの狐バイクはピョンピョン飛び跳ねて高いところに登ってくるのがかわいいよ。

・ヒロミさんの肉体年齢は80歳から50歳に若返ったようでよかったですよ。50歳ならまだバトル出来なくもなくもなくもないな!?
・ライダーの解説役の狩崎さんが楽しそうで何より。
・先日ギーツ本編で退場したバッファさんが、ちゃんと劇中でも「死亡済み」扱いでちょっと切なさを感じました。明日の本編はどうなるやら。

・リバイス時空だと五十嵐家がライダーであることは世間にも周知されてるけど、
 今作でのギーツ側の認識だと配信とかで五十嵐家のことを知っていて世界が繋がってるようなのにリバイスライダーのことは知らなかったりするのね。
 リバイス最終回とか今回とか特殊な時だけ繋がる感じですかね。特にギーツ側はコロコロ世界が書き換わるし。まあライダーコラボ映画でその辺りを細かく考えても仕方ないですが。

・英寿の願いが「一輝が戦いの記憶を失わない世界」だったのは綺麗な終わり方だったかと。
 …正直「バイスが消えない世界」と書いちゃえば良かったのでは、と思わなくもなかったけど、それだと情緒が無さすぎるのはよく分かる。

・龍騎は未見で概略を知っているくらいでしたが、戦いを無くしたい城戸真司と、戦いの犠牲者を助けたい景和のラストの邂逅はエモかったのではないかと。
・王蛇さんはちょっと腹が…(^^;

・今回の敵はなかなかショボかったですが(特にバカ息子)、リバイスの家族テーマに絡めたんですかね。
・ギロリさんの生身バトルがなかなか格好良くて、本編で進退窮まってるダメ運営と同じ人ですか? と思いました。本編だと退場も近そうに思えるけどどうなるのやら。
・ギーツの強さの秘密は「この時代の人間じゃないから」 …西暦元年云々は本当だったってことですかね。
 そしてデザグラ運営はその辺りは知らなかったのか???(英寿母が運営と絡んでそうなのに)

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2022年12月19日 (月)

かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-

(畠山守監督)

かぐや様映画見てきました。
TVシリーズ3期の文化祭後からクリスマスまでの話で、いわゆる氷かぐや編の話。

重めな展開で連載時は評判が悪かった感じでしたが、自分は単行本組なので、単行本でまとめて読んだら特に不満はありませんでした。
今回も1本の映画としてキレイにまとまっていて面白かったかと思いますが、漫画やアニメで各話ペースで見るとまあ確かに焦らされそうではあります。映画で通してやってよかった。
そして実にクリスマスの時期にあった映画でした。

…と思ったけど、wikiを見ると、今回の映画は「テレビ放送に先駆け、劇場にて特別上映」とありますが、同じ内容で4期をやるんですかね?
(パンフは買っていなかったけど書いていたのでしょうか)
まあ、今回の映画だとかぐやと白銀に焦点を絞っていて石上サイドの描写とかが省かれていたりするので、TVでまたやってくれるなら、それはそれでオッケーです。

文化祭でウルトラロマンティックなキス(特濃)をした後でも相変わらずスレ違ってるかぐやと白銀でしたが、
やっぱり素の部分を分かりあった上でないと結ばれないよねという話でとても良かったですが、
でもまあ、藤原書紀がさんざん見せられてきた白銀のダメダメな部分を全部かぐやが味わったらどうなるだろうとは思います(^^;
まあ、苦手でダメダメなものでも乗り越えて身につけてるのだから立派なんですけどね。

かぐや~柏木・白銀~マキちゃんの恋愛相談は面白かったですね。マキちゃんにはホント幸せになってもらいたい(^^;
医者の恋の病パートは吹きました。本人も息子も17歳でデキ婚して、孫の翼が17歳ということは、先生51~53歳くらいなんですかね。意外と若いな。
クリスマスと正月が一緒に来た藤原家はヤバイですね。手錠を送る藤原妹がホントヤバイ。
けん玉はやはり吹きました。ホントにどうしてソレを選んだ白銀(笑)

4期がいつになるか分かりませんが、楽しみに待ちたいところです。

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2022年11月20日 (日)

すずめの戸締まり(新海誠監督)

土曜に観ました。パンフ等はまだ読めていないけど、とりあえず思いつくままに雑感。

途中までは「天気の子」と比べても描写はコメディ寄りかと思ったけど、かなり重い作品ではありました。
先日テレビでやってた冒頭12分放送を見た以外は出来る限り前情報を入れずに観ましたけど、地震がモチーフなのはその放送時点でも分かりましたけども、ここまではっきり現実の震災モチーフだったとは。
いやまあ冒頭の「船」でチラリとは思いましたけどね。だから「神戸」だったんですねえ…。
(自分も阪神淡路の経験者ではあるものの大きな被害は無かったのですが)震災被害者が観るにはかなり覚悟のいる作品かも知れません。
しかし、誠実な描写だったとは思います。…10年以上経った今だから作れる作品ではあるかなと。

ダイジンは途中までは「なんて厄介な猫だ」と思っていたのに、最後に泣かされるのがズルいですよ( ノД`)
人間サイドはハッピーエンドでしたけど、犠牲なしでの決着は出来ないのだなあ。
東京までのダイジンの奔放っぷりは、何百年ぶり(?)かの自由を満喫出来て、鈴芽に優しくされて浮かれちゃってたんですかね。
そして東京で鈴芽に拒否されてしおしおになっていたのが、最後にはふっくらした姿に戻れたのはせめての救いだったのかなと。
人間がたくさん死ぬ事も気にしない辺りとかは、悪意があるわけじゃないけど「人とは価値観自体が噛み合わない」ことが示されているのが印象的だったかと。なにしろ神様だしなあ。
ところで、白いダイジンと黒いサダイジンが巨大化すると白黒が逆になるのは、陰陽モチーフだからですかね。

環おばさんとの口論のシーンは辛いですな。そりゃあ親戚とは言え他人の子を預かるなんて大変なのだから、綺麗事だけでなく内心不満だってあったのは本当でしょうけども、
わざわざ心配して東京まで鈴芽を探しに来てくれる環さんに愛情が無いわけが無いんですよね。愛も憎もあって当たり前、人間だもの。
…このシーンの環さんの暴論は明らかに異常でしたけど、サダイジンの影響だった…んですかね?
そこのところがちょっとよく分からないんですけど、まあサダイジンが邪悪な心を刺激するってわけでも無いのでしょう。人間の善悪の観念には囚われないのだろうし。

「猫が喋る」ことで環さんと芹澤くんに常識外の事態だと伝わってくれたのはよかったですよ。「神さまらしい」ことも伝わったし。
常識外の事態に関わってることを身近な人に分かってもらえるのは助かりますよね。
そして環さんには幸せになってもらいたいので、岡部さんはがんばってください。

新海作品でよく思うことですが、今回も「体力すげえ」と思いました。新海作品の主人公をやるには男でも女でも体力が無ければ務まらない…。
冒頭から海辺と山を2往復している鈴芽が凄いですよ。若さって凄い!

芹澤くんは、第一印象はそこまで良い印象じゃなかったのに、描写が重なるごとに「いいやつ」感が高まっていく面白いキャラでした。
テッシーといい新海作品の友人キャラはいいやつ多いですよね。
それにしても選曲が渋いな芹澤くん(笑)

車での旅路の途中で、綺麗な景色だと言う芹澤くんに、鈴芽が怒ったように「綺麗、これが?」と言うところが印象的でしたが、日記の「3.11」で「ああああ!!」となりました。
あの日記が出てくるところは、死生観が達観した感じだった鈴芽に納得がいった場面でもありました。

東京の描写は「雨が降っていない」のが印象的でした。「天気の子」とは明確に別世界なのね。
「君の名は。」の時のユキちゃん先生とか、「天気の子」の時の君の名はメンバーとかみたいな過去作キャラの登場は今回は無かった…、ですよね?

自分が神戸出身なので神戸周りの描写は感慨深いものがありました。
と言いつつ「山の上の遊園地」は観ている間はどこがモチーフが思い出せませんでしたけど、あれはかつての奥摩耶遊園地がモチーフなんですかね。(観覧車は無かったようだけど)
それにしても、観覧車のアクションは色々凄かったですよ。鈴芽はよく落ちなかったものです。そして猫と椅子のアクションが凄え。なにその身軽さ。

今回は犯罪描写は無かったかな…と思ったけど、二人乗りはしてるか(笑)
あと無賃乗車…は、「椅子」だしノーカンでよかろう。(最初の船のも払ったのだろう、たぶん)

本作を観て以降、椅子にかわいさを感じるようになってしまいましたよ。椅子の解像度が上がってしまった…。

事前のCMで「走るかわいい椅子」=「イケメン草太さん」だと初めて知った時は衝撃でした(笑)
あのおかげで草太さんがめっちゃ親しみやすくなって助かります(笑)
検索していると「イケボ椅子」とか呼ばれていて笑いました。
焼きうどんにポテサラでちょっと引いてる草太さん(椅子のすがた)が良いよ。
寝相が悪くて寝起きも悪い草太さん(椅子のすがた)がかわいいぜ。…まあ寝起きの方は、後で意味が分かると危ないところだったのですけども。
それにしても、JKに踏まれるイケメン(椅子)とか、JKに座られるイケメン(椅子)とか、性癖を隠さない監督がステキだ(笑)
乗られた時とか3本足で倒れないようにバランス頑張ってたんだろうなあ草太さん(椅子)

鈴芽が椅子に乗った後で「乗っていいですかー?」と聞くところは笑いました。そりゃあ草太さんもツッコむわ。
鈴芽は(なにしろ椅子が相手だから)スキンシップに遠慮が無いのが可愛いかったですな。後から鈴芽当人が気付いたら赤面しそうな密着っぷりでした。

ラストの子供鈴芽とのシーンは、常世で会ったのが母親では無かった辺りが、子供鈴芽にとってはなかなかビターで厳しい話ではありましたが、
ここで子供鈴芽相手に語る鈴芽の言葉が心に沁みます。生きてさえいれば、また笑うことも愛することも出来るのね…。

ところであの「椅子」って、幼い鈴芽が高校生鈴芽から受け取って、高校生になるまで持っていたわけで、そこで完全に循環でループしてるんですね。
…あの椅子は、お母さんが作った椅子そのものなのだろうか???

マクドナルドの絵本「すずめといす」は、映画を観た後で読むと泣いちゃうじゃないか…。

愛媛でも神戸でも東京でも、鈴芽は出会いに恵まれてよかったですな。女子高生の1人旅(いやまあ椅子もいるけど)なんて危なっかしいのに優しい人達に出会えてよかったですよ。

着の身着のままで家を飛び出したのに、どうにかなる電子決済が便利ですな。スマホが濡れて壊れたりしなくて本当によかった!

本編の時間経過はきっちりとは分かりませんが5泊6日(エピローグで+1日?)くらいだったんでしょうか。
鈴芽は勉強の遅れが大変そうだけどがんばれ。

教師の試験を受けられなかった草太さんは、来年再チャレンジとなるんですかね。頑張れ草太さん。
それにしても、教師なんて時間に縛られそうな職に付いて「閉じ師」と両立出来るのだろうかと心配になるよ草太さん。閉じ師の仕事がどれくらいの頻度で発生するのか謎ですけども。
鈴芽は看護師を目指すようだけど、この2人が結婚したら互いに忙しくてなかなか大変そうですよ。

大変にどうでもいいけど、ロン毛な草太さんは教師になる時はさすがに切るんですかね? いやまあロン毛な先生もいるけど、金八先生とか…。
お爺さんも割とロン毛だし、一族的な理由でもあるんですかね。神に霊力が宿る的な…(たぶん違う)

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2022年9月24日 (土)

雨を告げる漂流団地

(石田祐康監督)

子供達が団地で大海を漂流する話。
「団地で漂流」という大仕掛けはファンタジーだけど、後はひたすらシビアで現実的で重くて痛い作品でした。面白かったですけど。 …ホント色々痛そうだった;

以下ネタバレ注意。

設定だけを見ると児童向けの夢に溢れたワクワク冒険物と言う感じですが、漂流した際の食糧問題とか怪我とか人間関係のギスギスとか、「漂流」と言うものをかなり真面目にシビアに突き詰めた話でした。夢も希望も無い。
そりゃあ、いきなりロクな準備も無くあんな状況に巻き込まれたら、食料も確保出来ないし、身体もなかなか洗えなくて臭くもなるよなあ。
魚を釣ってなんとかするなんてのも道具も経験も無い子供ならどうにもなるまいし。(そもそもあの世界に普通の魚はいるのか)
ブタメン買ってて本当によかった!

怪我の描写が生々しく痛そうだったのも印象的でした。
ラストで現世に戻れても怪我自体は直ったりしないんですよね。物語的には成長の証として残ったと言えるかもだけど、怪我した子はあの後ちゃんと医者に行ったほうがいいですよ、特に頭打った珠理はヤバい。

人間関係のギスギスはむしろそこが作品の肝ですね。ギスってたのは主に熊谷と夏芽と令依菜だけど、未熟で面倒くさくて大変だよ( ノД`)
夏芽が大事なのについ攻撃的になってしまう熊谷も未熟ですが、夏芽の面倒臭さが本当に大変でした。いや、分かる。分かるからこそもどかしい。
あの面倒臭さは自己肯定感の低さ故なんですかね。適度な自己肯定感大事…。

団地が沈みかけて皆がイカダで脱出する際に夏芽が残って大変なことになりますが、そこで夏芽もイカダに乗っていればあのまま帰れちゃったりしたんですかね。
まあ、その場合はのっぽくんの行末も分からないし、夏芽と熊谷も本音でぶつからないして、ある意味バッドエンドで終わっちゃうんですけども。やっぱり分かり合おうとしたら時にはぶつかって吐き出さないとですね。

令依菜に関しては、常に「他人のせい」なところが軽くイラッと来ますが、遊園地の精(?)さんと会って少しは成長したのでしょうか。
そんな中で珠理は非現実的なほどに天使で、逆に大丈夫か? という気にもなります。いい子過ぎる…( ノД`) …帰ったらちゃんと頭の怪我は医者に見てもらうんだぜ。

ノッポさん…、じゃないのっぽくんは、最初はおじいさんの子供時代とかかと思いましたよ。古い団地の精霊的なものだったんですかね。草が生えてるデザインがなるほどです。

ラストでなんとか帰れたけど、どれくらい時間が経ってるんですかね。親は心配して探してるけど警察沙汰にはなっていないくらいの時間、ってことで、1日経ってないくらいでしょうか。

「団地」の描写が細かくて面白かったですよ。自分も子供の頃は団地住まいだったし親戚や友達の家もああいう団地だったりしたけど、懐かしいなあ。
バルコニーのパーテーションは破ったことが無いので破りたいと思いました。
古い建物のノスタルジー描写がよい…。壊れていく描写がよい…。

それにしても、本作とか「ぼくらのよあけ」(原作既読)とかドンブラとか、昨今やけに団地付いてるけど、たまたまでしょうね。
教室も漂流するし、ひょうたんな島も漂流するし、銀河も漂流するし、大変ですよ。次は漂流会社だな(違)

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2022年9月19日 (月)

ONE PIECE FILM RED

(谷口悟朗監督)

遅ればせながら観ました。
面白かったですが死ぬとは思わなかったよウタ。
シャンクスの血の繋がらない娘だったのは想定内でしたけども。

以下ネタバレ注意

映画オリジナルキャラのウタはなかなか魅力的でした。場面によって印象が変わるのがいいですね。

(シリーズの映画を全部観ているわけではないですが)これまでで最大級の世界の危機だった気がしますよ。1個人の能力と魔王の組み合わせで世界が滅びかけるとは恐ろしい。…この世界、破滅の種がそこらに転がりすぎだろう;;;
ウタは色々な面で悲劇的なキャラではありました。ルフィが海賊であることを知らない時点で世間知らずなのか?とは思ったけど、本当に世間のことを全然知らずに育っちゃったんですねえ。
その上でいきなり配信で世間の負の感情をまともに受け取ってしまったのが悲劇だったのかと思うと…、インターネットこわい…(違)
何と言うか、ネットの声で祭り上げられて破滅する人っているよなあと思いました。

エレジアが滅んだ後、シャンクスやゴードンはどうするのが正解だったんですかね。幼少時のウタに責任なんて無いけど、真実をそのまま告げるわけには確かにいかないしなあ…。善意の選択の結果なのが辛い。
ウタは薬を飲めば助かったんでしょうけど、あれはもう自殺みたいなものですかね。あれだけのことをやらかしてしまったら鬼メンタルでもなければ生き延びられないんですかねえ。切ない。
ルフィとの幼馴染描写が微笑ましかっただけに結末が切ないですよ。ウタの左手のマークが麦わらの絵だったのが泣けます。

シャンクスとルフィが「出会わないままに」共闘する流れは熱かったです。本編外で合わせられないですし、ウタワールドと現実のそれぞれで同時に戦うのは上手かったかと。
ところでシャンクスはどういう戦い方をするのだろうとずっと思っていましたが、普通に剣と覇気ってことですかね。
ウソップとヤソップの通じ合っての共闘もよかったですよ。

すぐ音を鳴らしてしまうベポさんには和みました。
バルトロメオは本編だと今頃どこにいるんですかねえ。先日名前は出ていたけど。
ブルーノのドアドアやブリュレのミラミラ便利だなあ。

映画だし、本編とは繋がらない話だけど、一応はマム編とワノクニ編の間くらいということにはなるんですかね。

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2022年8月 7日 (日)

Gのレコンギスタ V 死線を越えて

(富野由悠季監督)
Gレコ5観てきました。今回はTVシリーズ23~26話(最終回)まで。
以下ネタバレ注意。

決着編と言うことで、ほぼずっと戦っている話ですが、比較的明るめな作風なのに最終局面でどんどん人が死んでいくのが重く恐ろしいですよ。特にユグドラシルと大気圏突入のあたり。
IVの感想でも書いたけど、「戦闘を知らない大人達」が大きすぎる力を手にしてしまって勢いでどんどん死に突き進んでいくのがたまらんですね。
ベルリ組以外はほぼ戦いの空気に飲み込まれてしまってノリで戦ってるんですよね。戦いに吸い寄せられて死んでしまったテン・ポリスの人が実に象徴的でした。

そして、激しく戦い合って憎み合った(←特にマスク)挙げ句、戦争が終わると敵も味方も憑き物が落ちたように落ち着いているのが印象深いですよ。(←特にマスク)
クン・スーンなんかは、最後に戦ったのがベルリだったからこそ憑き物が落ちたのだなという納得感はありました。そこから、殺し合ったクリムやミックと落ち着いた別れを出来るようになってるのは凄いですが。
あちこちの陣営を渡り歩いたフラミニア先生がビーナス・グロゥブの窓口役みたいになってるのが凄いですね。人生どう転ぶか分からんなあ…。
マスク…あらためルインは、あの決着からどうやってあの落ち着いたエピローグの状態になれたのか、あらためて観ても謎ですよ。
やっぱりあのマスクがダメだったんじゃないのという気分にはなります。あのマスクに精神強化みたいな機能があるとは言われてないけど、やっぱり呪いのアイテムじゃね?

TVシリーズからの変化については、細かいセリフの補完や、分かりやすいG-セルフの目やナットの色みたいな映像面のアップデートは別として、IVのクライマックスほどの大きな改変は今回は無かったかなと。
(TVシリーズ完結から7年半くらいなので記憶は曖昧ですけども)
そんな中で大きな新規追加シーンと言えば、やはりED後の最終シーンですね。日傘のノレドがいいですね。ノレドはやっぱり追いかける子だよなーと、大変に納得感と満足感がありました。笑い声が心地よい良いラストです。
後は、エピローグのアイーダに髪留めを渡すケルベスと、「G-セルフのことしか分かってなかった」ベルリも新規シーン…ですかね?
これもまたベルリの恋心のよい決着だったかなと。これでベルリは単独の世界一周に旅立ったわけですかね。ともあれ、観ている側としては「ケルベスなら安心だ」とは思います。

戦闘シーンでは、バララのユグドラシルの大量虐殺がやはり酷いですね。IVのフォトントルピードを凌駕する残虐っぷりですよ。
そのバララは脱出しているように見えるシーンもあるけど(TVシリーズでも一応あったっけ?)、脱出ポッドがすぐ爆煙に飲み込まれてるし、やはり生きているのかは分かりませんな。
仮に脱出ポッドが無事でも、周囲に助けてくれる船もいないだろうし、ポッドで大気圏突入も出来ないだろうし、そこから生き残るのは無理な気もしますけど。

G-セルフのパーフェクトパックでの戦闘は、記憶以上にアサルトモードを何回も使っていたのが印象的でした。他のモードはほぼ1回づつなのに、やはり砲撃形態は活躍させやすいのね。
ガイトラッシュへのアサルトでのトドメとか、かなりトラウマ物でしたけども。
ところで、結局MG G-セルフは出ないんですかねえ…。

2019年11月から始まった劇場版5部作もこれで完結ということで、見届けられた感慨が深かったです。

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2022年7月24日 (日)

Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛

(富野由悠季監督)

Gレコ4観てきました。
今回はTVシリーズの19~22話くらいまでで、
前回クレッセント・シップで旅立ってからビーナス・グロゥブに行って帰ってくるまでの話なので「行って帰ってきたGのレコンギスタ」と呼ぶべきでしょうか(おぃ)

今回も面白かったですが、フォトントルピートが恐ろしかったですよ。TV版の10倍くらいは恐ろしかった…;;;
ただボタンを押すだけで(少し押しにくい形ながらも)発射して、発射自体は静かな描写で、かなりの規模の増援部隊がモビルスーツも人も、キャピタルアーミーもアメリアのグリモアも見境なしに巻き込んで、
ただ静かにエネルギーになって消滅して、宇宙に「穴」が開く描写が本当に空恐ろしいですな。回避も防御も出来ない、あんな絶対兵器は確かに使っちゃいけないですわ。
設計図があって作れるからと言って作っちゃ(使っちゃ)いけないものってのは確かにありますね。
そもそも、使っちゃいけない超兵器を作ってしまってはしゃいでる「戦争を知らない大人達」の話なんですよね、Gレコって。

その後のマスクとバララによる「殺人者!」は、正直「お前が言うな」感もあるのですけど(特にバララは後の展開を思うと…)、
あんなものを見せられたら、マスクが激高するのも仕方なくはあります。
これまでの(TVシリーズの)マスクのベルリへの憎悪は、正直的外れな逆恨みに感じたりもしたけど、今回の映画での怒りは仕方ないよなあ…。
ベルリの立場が辛いですよ。

ともあれ、今回ラストのカシーバ・ミコシでのベルリ(Gセルフ)VSマスク(マックナイフ)の戦いはクライマックスとして素晴らしい迫力と見応えのある戦いでした。
TVシリーズのことは大分忘れてるけど、今回ベルリ達がビーナス・グロゥブから帰還した後の戦いはほぼ新作で、TV版からはかなり大幅に変わってますよね。G-アルケインも変形してたし。
特に大きく変わったのが「フォトントルピート」と「VSマックナイフ戦」の2点で、素晴らしく力が入った心に刻まれる印象深いシーンとなっていたかと思いました。

他に、どこがTV版から変わったかは正直よく分かりませんが(記憶力の問題で)、ラ・グー総裁のムタチオンはTV版よりも印象深いシーンになっていたかと思います。
アイーダの夜の散歩のシーンが良い…。
ラ・グー総裁の秘書さんがしょっちゅう転んでいたのもムタチオンってことなんですかね。

ジット団とのいざこざの辺りはTV版とはそんなに変わっていない…ですかね?(戦闘シーン割増はあった気がするけど)
海に穴を開けちゃったキア隊長のやらかしっぷりは、あらためて見てもやっぱり「何やってんだこの人」という感じです。うっかりが過ぎる。
この人が死後に英雄みたいな扱いになっているのはなかなかやるせない気持ちになりますね。部下達にはいい上司だったのかもですが。

今回の作中描写で見ると、ずっとノレド達と仲良くしているマニィが最後に「裏切ってしまう」ように見えちゃうのが切ないですな。
しかし、ベルリからマスク(ルイン)を守るマニィはまさに「激闘に叫ぶ愛」で、ある意味今回の主役の1人だったのかとも思えました。

さて、あと1回、2週間後の「V 死線を超えて」で遂に劇場版も完結かと思うと感慨深いです。完走出来そうで良かった。

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2022年7月23日 (土)

劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア/暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー

(坂本浩一監督/田崎竜太監督)

■ドンブラ
本編開始前の映画泥棒に吹きます。

いやー、面白かったけど無茶苦茶だった。想定していた以上に無茶苦茶でした(笑)
TVシリーズは何のかんの言っても、無茶をやりつつもストーリーを進めてはいるのだなとよく分かりました。
TVシリーズに対して、本作は単発短編映画として、本編のストーリーの制約を逃れて無茶苦茶な悪ノリだけで最初から最後まで突っ走った感じです。だが、それでいい(笑)

「新・初恋ヒーロー」という事で、はるかの盗作疑惑の一端が描かれることになるのかと思ったけど、そんなことは全く無かったぜ(苦笑)
一応、相手側の作者の人(?)は着ぐるみで出ましたけど、その場限りのキャラなのか、この先本編に絡んだりするのかどっちなのやら。

「映画」の中でのはるかのクソ演技は本当にヒドかったな! 何言ってるのか全然分からねえ(笑)
そして、演技のセリフですら、はるかに(嘘を付けずに)愛してると言えずに死ぬタロウがヒドい(笑)

「ヒーローなんてね、仮面ライダーに任せておけばいいのよ!」が予告でも印象的なセリフでしたけど、本っ当ーーーーーに、←の言葉通りな映画でした。
ドンブラメンバーもマスターも、みんな好き勝手ばかりして全然ヒーローしてねえ(笑)

犬塚は逃亡者なのに映画に出るんじゃねーよ(笑) いやまあ白馬被ってたけど。でも白馬と言うなら服も白くしろよ。猿原と雉野はまあいつも通りかなと。
まあ、ドンブラメンバーが気ままなのはともかく、ヒーローは目立たない云々言ってたマスターが(TVの鼻たーかだか回のように)ちゃっかりおいしいところを持っていくのがヒドい(笑)
そして(背景だけど)ゼンカイジャーメンバーが出たのは嬉しかったかと。

ドンブラサイドが好き勝手やってるのは、まあそういうものだとして、
脳人側がノリノリで映画に参加しているのが吹きます。そもそも冒頭からしてソノイとソノニだし(笑)
置いていかれて拗ねていた(?)ソノザも、その後ちゃんと映画に参加してくれてホッコリしました。…と言うか、既に「敵」と思えないよこいつら。

映画だけあって、本編では出番が少ない天女や神輿の出番が多くて嬉しかったですね。天女さんかなりはっちゃけてたし。天女さんがあそこまで高く足が上がるのが凄え。
そして、「名乗り」を強要されて天女達が恐れおののいているのが笑います。なんなんだお前ら。
肝心の「名乗り」はねぶたに乗っての登場で吹きました。豪華だなあ、おい。神輿に天女にねぶたにと、ホント祭りだな。
「イエス、ドンブラ!」のアレといい、本編以外のところでしか名乗って無いなこいつら(笑)

うん、ホントに無茶苦茶だった(満足)

■リバイス
五十嵐一家がハイジャック犯と(地上で)戦ったりする話。
オールスターキャストでなかなか豪華でしたが、何と言うか「見せたい場面を無理やり作ってる」感が高い話だったなあと。

とりあえず、臨月でいつ出産してもおかしくない状態の妊婦が1人で飛行機に乗ってるのが凄まじく謎でした。何か説明聞き逃してた?
バスで出産して、母親も生まれたばかりの赤ん坊もキレイで笑顔でハッピーエンドなのが凄い違和感ですよ。

仮面ライダー五十嵐だったりバスを運転したり、母ちゃんが大活躍な映画でした。スピンオフのEDも流れてたし。母の悪魔凄いな。
仮面ライダー五十嵐は、こんな名前なのだからもうちょっとネタっぽい外見でも良かった気がします。見た目が普通だ。肩のデザインに「50」とか入ってるけど。
…肩の「50」のデザインは50周年記念だからなのは分かるけど、つまり「五十肩」と言うことか???
弁髪攻撃は印象的でした。

悪魔と言えば今回の敵が「狩崎の悪魔」でしたが、これは「狩崎本人の悪魔」か「狩崎パパが狩崎に植えた悪魔」なのか、わざわざTVで言及した直後だし後者ですかね? 何か説明聞き逃してた?
ところで狩ちゃん、「助けに来たよ、ふぅーーー!」とか、若干初期のキャラに戻っていた気がしますよ。

ハイジャックされた飛行機はどうやってあのクソ狭い空間に着陸出来たんですかね。何か謎の悪魔パワーと考えるほうが自然でしょうか。

オルテカさんも今回の映画のために救出(?)されたんですかね。
映画の予告でデッドマンズが出た時は、サンダーゲイルより前の時期の話なのだろうかと思ったけどそんなことは無かったぜ。
3人揃ってデッドマンズの格好をしてるのも「その絵を撮りたかった」からかなあと。
玉置くんはやっと変身出来てよかったですな。

ライダー映画が「TV本編のどの時期の話か」とかは割とアバウトなものですけど、とりあえず仲良し兄弟してる大二にはちょっと笑いました。
それにしても、爆発が多い映画だった。

仮面ライダーゲイツ…、じゃない仮面ライダーギーツは、写真を見た時はデザインがあまりかなと思ったけどアクションはいい感じだったかと。ライダーあるあるですね。
ギーツのテーマは生き残り頭脳ゲームだそうで、懐かしいですね!(違)

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2022年7月10日 (日)

映画 『ゆるキャン△』

(京極義昭監督)

社会人になったしまりん達が自分達でキャンプ場を作る話ですが、思ったより地に足がついた内容で楽しめました。
いやまあ、キャンプ場造りとかキャンプ場運営のリアルは全く知識が無いので現実味がどれくらいのものなのかはさっぱりですが。

以下ネタバレ注意。

友達を仕事に巻き込むと、場合によったら修復不可能なレベルで友情壊れるよね(何度か見た)…、と思ったりしましたが、優しい世界でよかったですよ。
しまりんの先輩や上司も配慮してくれるし、県庁の人達も発掘の人達も地域の人達もお客さんも優しいぜ。

あの後のキャンプ場の運営はどうするんですかね。
そもそもキャンプ場って管理者が常駐してるものなのかどうかも知らないですが、無人キャンプ場でも無ければ管理者は必要そう?
千明がやるのが適切なんでしょうけどねー。それとも人を雇うのか?

本編から何年後で社会人何年生なのかはよく分かりませんが(小5だったチビ犬子が成人してて9~10年後くらい?)、
…正直、まだ新人社会人と言えるくらいだろうに、金持ってるなあと思いました(笑)
名古屋→山梨のタクシー代が9万超とか恐ろしいですよ。
そして名古屋や東京から毎週のように山梨に通うことになるのが恐ろしい。県庁の仕事(?)とは言え交通費とか出るんですかねえ???(出て無さそう)

山梨のことは(旅行では富士山周辺とか何度か行ったけど)あまり知らないものの、名古屋はもう少し分かりますが、
名古屋駅前の巨大モニュメント「飛翔」△が何度も映っていて印象的でした。アレ無くなっちゃうんですよね…。(6月から解体が始まって秋頃完了らしい) 寂しいなあ…。
同じく映画に登場していた名古屋のナナちゃんにはずっと元気でいて欲しい…。

しまりんのお爺ちゃんが元気でよかったですよ。
ちくわも元気でしたが、さすがにだいぶ弱っていてちょっと寂しいですよ…。ずっと元気でいてくれ…。

これまでに出てきたキャンプ場が出てきたのはテンションが上がりました。
本栖湖の管理者さん(1話で出てた人)(ちょっと老けた)との会話がいいですねえ。ちゃんと覚えてくれてるのいいよね。
あと、喋る松ぼっくりさんや喋るバイクさんも嬉しいぜ。
水色のビーノが出てくるところが燃えました。案内板つけ忘れはおいおいだけど(笑)

皆の社会人描写はよかったですよ。みんな立派な大人になって…( ノД`)
なでしこのお店の学生達のランタンのシーンは昔のなでしこを思い出してほっこりしました。
学校が閉校した後の犬子と千明のシーンがよい…。
本作を見て、今後(まだ学生時代の)原作を読むと感情がややこしいことになりそうだとか思いましたが(笑)
本編とリンクする要素多かったですねえ。

それにしても、ガチでキャンプ場を作ったり、ガチで山の奥地過ぎる温泉に行ったりと、全然ゆるくは無かった気はします。
命に関わるレベルの登山とかまではしてないけど、割と「がちキャン△」だよ。
重機動かせるようになってるなでしこ凄いな。

映画冒頭の松竹ロゴからの富士山いいよね。

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