風都探偵 仮面ライダースカルの肖像
(椛島洋介監督)
風都探偵アニメ最終回の2022年10月から約2年、
仮面ライダーWの「ビギンズナイト」が描かれた「仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010」の2009年12月から約15年、
今になってあらためてビギンズナイトが風都探偵のアニメで描かれるとは感慨深かったですよ。よい映画でした。
元々のMOVIE大戦2010のビギンズナイトは時間が短いこともあって過去パートはかなり描写が断片的だったのですが、
本作で翔太郎とおやっさん・鳴海荘吉との出会いや、翔太郎が探偵助手になる経緯なども含めてがっつり描かれて満足でした。
ハードボイルとなおやっさんとハーフボイルドな翔太郎のコンビがよい…。
ときめに過去のハードな話をしていたのに、肝心な伝えたかったことを言う前に泣き疲れて眠ってしまって、
言いたかったことをフィリップに代弁してもらっている翔太郎は亜樹子がツッコむ通りにかなりダメダメだったのですが、そういうところがときめには好意的に受け取られてるのがいいですね。
どんな出来事にも人によって違う受け取り方があるのよねと。
エンディング後の「全部おやっさんの予言通りになってる翔太郎」は笑いました。いやでもハーフボイルドでも翔太郎は頑張ってるし周囲からも愛されてるから…(^^;
翔太郎が悔やむように、島で翔太郎がおやっさんの言いつけを守っていたら、おやっさんが死なずに済んだのか?
そもそもおやっさんが黒服達に撃たれたのは本当に翔太郎に責任・原因があるのか…は正直微妙な気がしますけど、それでも翔太郎が悔やむのは分かります。
風都探偵はW本編最終回後なので、作中でビギンズナイトからはもう何年も経っているわけですが、それでもこの話をするとボロボロ泣いてしまう翔太郎が本当に熱い男ですよ…。
記憶を消されてミュージアムに利用されていた頃は目のクマが凄かったフィリップが、自分の意思を持った後はクマが消えていたのが印象的でした。ここまでのフィリップは本当に人形みたいなものだったのだなあと。
そして当時は情緒的にも未熟だったフィリップが、今現在では翔太郎の思いをときめに代弁出来るまでになっているのがいいですねえ。
オーシャンとのバトルは海を活かした大規模にして派手なバトルで見応えがありました。アニメ向きな敵だったよオーシャン。
スカルVSアントライオンはスカルが渋くて格好良かったですよ。スカルは殺す戦い方しか出来ないのがお辛いなあ。そして被害者カップルの男の人が普通に死んでるのがハードです。
幻のサイクロンスカルのシーンが結構長めでよいサービスシーンでした。実際、Wがサイクロンスカルだったらかなり歴史は変わってたのでしょうねえ。
風都探偵については原作は(単行本勢ですが)かなり大詰めですが、アニメの続きもまたやって欲しいですねえ。
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