2017年3月16日 (木)

劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール(映画)

(伊藤智彦監督)

先週観ましたがバタバタしていてなかなか感想が書けなかったですよ。
面白かったです。毎度言うのも何ですが、あれだけゲームでえらい目にあっててよくゲームを続けてられるなあとは思いますが。

今回はARゲームと言うことで、実際のARゲームはポケモンGOくらいしかやったことが無いですが(しかも大体ARは切ってる)、
「記憶のスキャン」云々を差し引いても、やっぱりこっちはこっちでかなり危ないんじゃとは思いました。キリトさんも転びかけてるし。街中を一時的に封鎖してゲームとか大変そうですねえ。

VR→ARだと、実際はかなり動きがもっさりしそうですかね。てか、最初キリトさんも運動不足で苦しんでましたけど、普通のゲーマーとかすぐに息切れしそうですよ(^^;
生身での全身運動をそれなりの時間続けられるアスナさんが凄すぎです。後半のキリトさんもトンデモだけど。

(多くの者にとって悪夢であろう)「SAO時代の記憶を消す」だけなら「本人の了承の上でなら」有りでしょうけど、それで死ぬかも知れないなんてのは完全に悪役ですな。
今回は「娘のため」だったとはいえ、茅場関係者は自分本位な奴ばっかりですよ(^^;
娘を蘇らせると言うけど、いくら精巧に出来たとしても結局は「本人では無い」よなあとか思って観ていました。

SAO時代は活躍出来なかったエイジが今回のARであれだけ強かったのは何やらチートな機器を使ってたおかげみたいですが、結局あれはどういうものだったんですかね。
相手の動きを分析してるような映像があったかと思ったけど、多少相手の動きを先読み出来ても身体が反応出来なければ意味が無いし、やっぱり身体能力自体を上げる何かだったんでしょうか。

ラストバトルでの全員集合はお約束ながら盛り上がりました。ユウキのイメージが出るところは良かったかと。
SAOのボス相手にALO勢の魔法&羽や、GGO勢の銃撃がそのまま使えるのがチートではありましたが、ラスボスも大概チートの塊だったので問題無いかなと。
あの回復術とか、魔法や銃による遠距離攻撃が無かったらどうしようもなかったんじゃないですかねえ。

原作のこの後の話(アリシゼーション編)は未読のままですが、菊岡さんやっぱり胡散臭い人だったんですかね。

フカ次郎の名前が出たのは笑いました。あとワグナリアとか(笑)

公式サイト

| | コメント (2)

2016年12月 6日 (火)

この世界の片隅に(映画)

(片渕須直監督)

原作既読で映画は2回鑑賞。
1回目はしばらく前に観ましたが感想を書くのが遅れていました。忙しかったのと、なかなか書くことがまとまらなかったんですね。2回目を観ることも決まっていたのでそれから書こうと思った次第で(^^;

よい映画でした。戦争の悲惨さを描きながら、そんな中でも普通に生きていく普通の人を描いていて、辛さの中にも笑いがあり、日常の中にもシビアさがある、おだやかさと残酷さが入り混じった本当にいい作品でした。
初見の人にとっては予想以上に「笑い」もある作品かと思いますが、日常が魅力的に描かれているからこそ戦争の残酷さが強く浮き上がって、どちらの側面も強く印象に残る形になっていたかと思います。

原作は上中下巻3冊で(新装版は前後編2冊らしいですが)、密度も濃くてそれなりのボリュームがあるものですが、1本の映画として上手くまとめていたと思いました。
最初の幼少時のすずさんと周作さんの出会いはかなり幻想的で、本当のことかどうだったかがよく分からないエピソードですが、ここを「妹に語り聞かせる話」として描いたのは上手い処理だったかと。
そこに限らず、幻想と現実が交じり合う描写は秀逸でした。
時折入る絵画的な手法で「波のうさぎ」とか、絵の具で描かれた空襲の爆発とか、青葉がうさぎと一緒に飛んでいくシーンとか、どれも印象的で美しくて泣けてしまいそうになりますよ。

キャラクターは一見ほのぼのなタッチで描かれていますが、かなり複雑で(割とドロドロな)心理劇が描かれているところも印象的です。
すずさんと周作さんと水原さん(と密かにリンさん)を絡めた恋愛模様が、それぞれに切なさがあって引き込まれます。(リンさんのそれは映画だとかなり秘められてますが)
水原さんを納屋に泊めるエピソードは艶っぽさと切なさと戦時の残酷さが入り組んだ話ですが、現代だと周作さんの行動はちょっと利害し難いのですが、次に生きて会えるか分からない戦時故なわけですね。あとは周作さんの後ろめたさか。
その後、すずさんが周作さんに怒って初めての夫婦喧嘩になるところは活き活きとイチャイチャしていていいですね。他人から見てまさに「犬も食わない」状態なのがニヤニヤです。

晴美さんと右手を失う場面は辛いです。
身近で大切な幼子を失い、義理のお姉さんに責められ、その上、心のよりどころとして様々な絵を描いたり、その他にも様々なことをしてきた右手を失うというのは本当にキツそうですよ。
本当に「何もかもを無くしてしまった」感覚かと思いますが、だからこそ、家を出ようとした時にお姉さんに「すずさんがイヤんならん限りすずさんの居場所はここじゃ」は観ているこちらも救われました。
まあ、その直後が「あの」出来事なのですけど。一瞬画面が白くなる描き方が静かで恐ろしかったですよ。

色んな人が色々なものを失った後の戦争が終わった後の広島で、孤児の少女を拾って帰るラストは、これですずさんやお姉さんが新たに前向きに生きていってくれればと思えて救われて泣けました。
原作では無かった「その後」の様子が少し描かれていたのも嬉しかったですよ。

ところで蛇足な話ですが、自分の持っている原作の下巻だと、表紙のすずさんに「ほくろ」が無いので、「描かれているのは実はすずさんではなくて、ラストで出た娘の成長した姿なのだろうか」とか(少女とすずさんは特に似てないのですけど)思ったりしていたものでしたが、
今回気になって調べてみると、単に「原作初版本だと印刷所の人が汚れだと思ってほくろを消してしまった」と言うことだったそうで、増刷版以降は直ってるらしいのですね。変に深読みしていたので、なんてこったと思いましたよ(苦笑)

公式サイト

| | コメント (0)

2016年11月22日 (火)

機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜

(監督:今西 隆志 総監督:安彦 良和)

オリジンの4作目を観てきました。
「シャア・セイラ編完結」とのことでしたが、シャア個人のドラマ色は薄まっていて、戦争ドラマとして群集劇の側面が強まった内容になっていました。テム・レイやアムロメインの場面も多かったですし。
セイラは出番も無いですし、既に「シャア・セイラ編」では無かったような気もします。
まあ、それ自体は文句は全く無いのですが、変わっていく状況を俯瞰的に淡々と描写していた印象で、人間ドラマとしてはやや物足りなかったかも知れません。

シャアのドラマとしては、ララァとの出会いは大きかったですね。「マザコンでシスコンでロリコン」と言われたりするシャアですが、実態はともあれロリコンと呼ばれる下地がここで出来たのだなと感慨深いです。(ひどい言い草だ)
それにしてもあの時代でチャクラムを武器に使うのが凄いですね。これまでにもクラシックなプレートメイルと剣で武装した刺客が襲ってきたりしてるし、そもそも最終決戦もフェンシング対決だし、時代は一巡すると言うか、時が未来に進むと誰が決めたんだという感じです。

シャアは士官学校を除隊になって地球でララァに出会って、次に出る時にはもうザクIに乗っているのですが、ジオンに戻る際の顛末はもうちょっと具体的に見てみたかった気はします。
あとシャアとランバ・ラルの直接的な絡みももうちょっと見たいですねえ。シャアとしては「キャスバル」を知ってるランバ・ラルに積極的に絡みはしないでしょうけども。

今回の戦闘シーンのメインは何といってもザクI&ブグVSガンキャノン最初期型の「史上初のMS戦」でした。(TVシリーズと設定が違うのは今更なので置いときます)
相手が黒い三連星+ランバ・ラル+シャアということで仕方なくはありますが、この場面でのガンキャノンの弱さは泣けますね。そもそもMSとしての性能が低すぎてテム・レイにも「コレデハナイロボ」とか呼ばれてますし(違)
今回のガンキャノンは最初期型で、今後改良されていくとは言え、ガンキャノンでア・バオア・クーまで生き延びたカイとハヤトは何気に凄いですよ。

テム・レイの口からガンダムの名前が出るシーンは燃えました。
オリジンアニメで「TVシリーズ本編」の部分まで進むのかどうかよく分かりませんが、動くオリジン版ガンダムは見てみたくはありますね。
一方でTVシリーズ直前までの部分をやれば十分という気もしてますけど。本編部分を全部やるといつまでかかるか分からないですし。

ミノフスキー博士の最後は哀れでした。ガンキャノンに潰される死に方は嫌ですなあ。
もしミノフスキー博士が生きて連邦側に来ていたらどうなっていたのかと考えると興味深いところです。普通に連邦がより強くなるだけで歴史はあまり変わらないかもですが。

ドズルさんのラブコメ劇場はほっこりしました。

公式サイト

| | コメント (2)

2016年10月19日 (水)

聲の形(映画)

(山田尚子監督)

遅ればせながら観てきました。
原作は断片的に読んだだけでしたが、痛くて気分の悪い部分がかなりマイルドに抑えられていて見やすい作品になっていたのではないかと。

映画として面白かったですが、やっぱり観ていてモヤモヤする作品ではあります。そういう作品なのだからモヤモヤして正解なんでしょうけど。
人間生きていれば誰でも大なり小なり「やらかしちゃってる」ことはあると思いますが、それでも程度というものがあるわけで、
酷い虐め加害者だった主人公が許されちゃっていいのだろうかとか、しかしそれでも死ぬほど反省して頑張ってるなら許されるべきだとか、色々考えちゃいますね。

他の登場人物達も自分の感情に正直過ぎると言うか歯止めが無いと言うか闇を抱えた人達が多いので、やっぱりモヤモヤですよ。植野の性格とか凄いですな。キャラとして嫌いでは無いですが。
一番「罪」があるのは主人公で次が植野なんでしょうけど、川井や教師も大概ですね(原作だと教師は更に真っ黒だった…ような)、真柴もどこかしら闇を感じて怖かったですよ。永束くんや結絃の存在が癒しでした。

そんな問題のある人達の中でヒロインの西宮は対外的に実に聖女(過ぎる)なのですが、彼女の場合むしろそこが問題なんでしょうね。抱え込み過ぎて「ああ」なっちゃうわけですし。
ラスト時点で少し出せていたようでしたが、もっと「我」を出せるようになれればいいですけどね。

主題歌では「恋をしたのは」と言いますけど、恋愛主題…では無いですよね。いやまあ「つき」とは言ってるけど。
痛々しい青春群像劇で、痛いながらも最後は爽やかな気持ちになれて良かったです。

公式サイト

| | コメント (0)

2016年10月17日 (月)

ゼーガペインADP(映画)

(下田正美監督)

2006年のTVシリーズからの10周年プロジェクト作品。
単なる総集編ではなく、新キャラを足しての新解釈らしい…と言う程度のことは分かっていましたが、それ以上は深くは調べずに観に行きました。
なお、TVシリーズは本放送時と何年か前の再放送時に視聴済みですが、細かいところは忘れていました。

★★★以下ネタバレ注意★★★


★★★以下ネタバレ注意★★★

上記のような認識で観に行ったので、「TVシリーズとは違う結末の新解釈編」とかだとTVシリーズを台無しにされるようで嫌だなあとか思っていたのですが、
序盤に妹が出た時点でどういう内容かが分かりました。
きっちりTVシリーズにつながる、エピソードゼロの前日譚だったわけですね。
TVシリーズのシーンを多く使いながら少し違った展開を見せるというやり方が、サーバ内で5か月を何度も繰り返すゼーガペインのループ構造にピッタリで面白い試みでした。

TVシリーズ開始前の、「一度死ぬ」前のキョウとシズノの絡みとか、妹とのやりとりとか、カミナギが覚醒する切っ掛けになった映研のカノウ・トオルの登場とかが興味深かったですよ。
引っ越したキョウの先輩のコハクラ・ナツミも(ちょっとだけ)登場しましたが、こちらはTVシリーズで名前が出ていたかどうか忘れていました。妹との会話で出てたんだったかなあ;
コハクラ・ナツミの出番は本当に少しだけだし、カノウ・トオルも存在感はあるけどそれほど活躍するわけでも無いのですが、
「ループを繰り返すうちに知っていた人達が消えていく」重みや「いつか目覚めさせたい」という願いを表す存在として良かったんじゃないかと思います。妹が消えてるところは切なかったですよ。

気になったこととしては、「TVシリーズで再生される前のキョウ」はもっと冷静で繊細な性格だったんじゃなかったっけ?、…と思ってましたが、たいしてTVシリーズのキョウと変わらなかったことかなと。
まあ、ループを繰り返しての終盤だと大分重い感じになってましたけどね。
とりあえずシズノと話すキョウはイケメンでした。

見落としたかもと思いましたが、「ミテイルセカイヲ シンジルナ」のメッセージを残すところが描かれるかと思ってましたが、直接的には無かった…ですよね。先にシズノを帰らせたところでやってたんでしょうか。

カミナギの未来予知的なシーンは正直謎でした。そんなことが出来るとほぼ超能力なんですけど、単に今回カミナギが覚醒しないままだからファンサービスとして入れたんでしょうか?

先生が記憶を消していたのはなかなか切なかったですよ。そりゃあ、ループに耐えられず擦り切れちゃう人も出ますよね。

どのループでも水泳部の仲間と最後は仲直りしているあたりは微笑ましかったです。

ラストがTVシリーズに繋がるところで終わるのは予想が付いたので終盤はなかなか重苦しい気分で観ていました。やっぱりあそこで終わりますよねー。

ミナトさんはあんなにポンコツっぽい人だったっけと思ったけど、元々あんな感じだったかも知れません。

公式サイト

| | コメント (0)

2016年9月 8日 (木)

君の名は。(映画)

(新海誠監督)

「君の名は。」観てきました。
映画は日曜に観ましたが、その後に本編小説版とAnother Side小説を読んでいたので感想が遅れてしまいました。

ちなみに自分は新海作品は「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」は観ていて、「星を追う子供」「言の葉の庭」は未見のままでした。
そんなわけでしばらくぶりの新海作品でしたが実にツボにはまってしまって満足しました。青春感が高くてニヤニヤでハラハラでドキドキな良い作品でした。


★以下ネタバレ注意


思春期のもどかしさや気恥ずかしさといった細かい心情描写、美しい背景、SF要素といったこれまでの新海作品らしさと保ちつつ、エンターテインメント作品としてよく出来ていてかなりハマれました。
爽やかな感動を与えてくれるラストがとても良かったかと。

クライマックス数分間はぶっちゃけ「秒速」のトラウマを思い出して大変ヤキモキしましたが、本当に「出逢えて」良かったです。
いやまあ、「秒速」はあれはあれで切ない良作なんですけど(トラウマ刺激作品だけど)、やっぱりあれだけがんばった瀧と三葉には幸せになってほしかったですから。
新海作品は割とバッドエンド寄りな印象だったのですけど(前2作は未見だし、ほしのこえは小説版では救われてましたけど)、本作はやっぱりあのラストで良かったと思います。

ラストシーンは、階段で「なかなか互いに声がかけられない」もどかしさがいいですね。
早く声をかけちゃえよとも思いますけど、そりゃあ簡単にはかけられないですよね。勇気を出して2人が踏み込んでくれて良かったですよ。

「あの後」がどうなるのかと凄く妄想しちゃいますけど、まあそこは描かないのが華でしょうね。そう言いつつ、ついついSSとか読んじゃいますけど(笑)
あの後2人の記憶が戻るのかは分かりませんが、本当に幸せになってほしいし、それぞれの友人達にも会ってほしいですよ。瀧とテッシーとか三葉と奥寺先輩とか会わせたいですねえ。
ところで、あのラストを見た後で公式サイトのトップ絵(階段バージョン)を見ると、なるほどなあと思えます。

実際には出会えていない2人が惹かれ合っていくと言うのは割と普遍的なテーマかもですけど、やっぱりグッと来ますね。
なかなか出会えてないからこそ、「3年前」や「カタワレ時」のシーンが貴重で光ります。
カタワレ時の場面では、せっかく出会えたのにいきなり胸のことで怒られていて笑いました。まあ、自分が瀧の立場でも、揉むよなあ(笑)
ともあれ、怒ったり喜んだりと忙しい三葉が可愛いですよ。

ところで三葉の方が3歳歳上なわけですね。歳上彼女とか…、いいね!

序盤、入れ替わったばかりの2人がよく学校に行けたものだと思いましたが(特に初登校時に妹や友達のサポートの無かった三葉)、生徒手帳とかスマホのおかげなわけですね。
スマホ(携帯)が離れた2人のやりとりやすれ違いに印象的に使われていたあたりは「ほしのこえ」を思い出しもしました。そもそも本作って過去作の総決算らしいですけど。

2人ともスマホを使っていて、だからこそ2人とも「3年違う」ということに気付かなかったのかなと思ったりしました。自分もiPhoneを6年以上使ってますし、今日日3年くらいの差はカレンダーでも見ないと気付かないですかね。
あれで三葉の方が古いガラケーだったりしたらもうちょっと引っかかったかも知れないですが。(それでも田舎だからで済まされちゃうか?)
ところで2人ともパスコードはかかけてないのかなと思いましたが、指紋認証とかで問題無かったんですかね。

後半戦、三葉や糸守町の人達を救おうとする瀧が格好良かったですよ。
三葉やその家族・友達を助けるだけなら、そこまで難易度は高くなかったんでしょうけど、出来る限り多くの人を助けようと選択出来るあたりが実によい主人公だったかと。
あの状況で一介の高校生が町の人達ごと救うなんて難易度が激高なんてものじゃないと思うんですけど、頑張ってくれましたよ。
(ちなみにAnother Side小説の最後のエピソードは、あのミッションが成功した一因が見られたりして興味深かったかと。お母さんがちょっと超常的過ぎる気もしますけど(^^;))
そして助けてくれるテッシーのいい男っぷりときたらもう。瀧は是非ともテッシーとも再会して友達になって欲しいですよ。

見終わって何日か経ってもずっと心に残ってるいい映画でした。

公式サイト

| | コメント (0)

2016年8月 8日 (月)

シン・ゴジラ(映画)

(庵野秀明監督)

シン・ゴジラ観てきました。
正直公開される前は(個人的にQがイマイチ楽しめなかったこともあって)あまり期待していなかったのですが、凄く面白かったですよ。
以下ネタバレ注意で。

自分はこれまでのゴジラ映画は観たり観なかったりで、思い入れや知識もさほど深いわけではないですが、
アクション少な目で延々会議してたりとか、普通の映画的な意味での人間ドラマ(家族ドラマ)要素が極めて薄かったりとか、庵野監督の個性が強く押し出されたかなり異端な作品になっていたかと思います。
緊急時の政治シミュレーションエンターテインメント映画としてかなり独特で面白かったかと。

ゴジラ自体も今回は相当異端でした。全身赤い傷(?)だらけで目が小さく凶悪な歯並びのデザインの今回のゴジラはかなり怖かったですよ。
変態してどんどん姿を変えていくところも、ネタバレ無しで観たのでなかなか衝撃でした。最初にギョロ目のゴジラっぽい謎怪獣が出てきた時は別の怪獣なのかと思っちゃいましたよ。
あのちょっと愛嬌がある顔が第四形態で目の小さい凶悪顔に進化する辺りのギャップが効いてます。

ネタバレ無しで観たと言いつつ、事前にイデオンの画像は見てしまっていたのですが、攻撃方法が本当に全方位ミサイル(もとい全方位ビーム)で笑っちゃいましたが凄かったです。
尻尾ビームと言い、だんだん太くなる熱線と言い、これまでにないゴジラ像で新鮮でしたよ。
ここまで従来のイメージを破壊出来るのも庵野監督ならではかなと思いました。一方で最初のゴジラにかなり寄せてる面もあるのですが。

ラストの「凍結」は、一応解決したように見えて“カウントダウン”も保留になっただけだったりして、緊張感があるのがいいですね。
しかし、ラストで凍結したはずのゴジラがピクリと動いてエンドになったら嫌だなあと思って観ていましたが、最後の「尻尾」のアップはそんな陳腐な予想をはるかに超えて衝撃的でした。
あの人骨が蠢いているような尻尾は何を表しているのやら。諸説あるみたいですけど、自分としてはやはり人骨のうち1つは牧教授のものなのかなと思いました。
そもそものゴジラ出現が牧教授が取り込まれたことがトリガーになったのだろうかとか妄想してしまいますが、どうなんでしょうねえ。
あと、形の存在から人の形が生えてるビジュアルは庵野監督ということでセントラルドグマのリリスを思い出したりします。

それにつけても、「無人新幹線爆弾」「無人在来線爆弾」のインパクトが最高でした。バカと燃えは紙一重と言うか、あの格好良さとシュールさの両立っぷりが溜まりません。
実際あのサイズの車両に爆弾を詰め込んだら並のミサイル以上の威力なのは納得だし、あの破壊力もリアルに思えるのがいいですね。
血液凝固剤を飲ませるやり方も直球過ぎて面白かったですよ。

続きがあるかどうかは分かりませんが、作品として綺麗に終わっているのでこれで完結でいいかなと思います。
まあ、万一監督が変わらずに続編が出来たら見ちゃいますけどね。その前に今度こそあっちを何とかして欲しいですが。

公式サイト

| | コメント (4)

2016年6月28日 (火)

機動戦士ガンダム サンダーボルト(映画)

(松尾衡監督)

サンダーボルトの劇場上映が観てきました。
漫画原作は読んだのは序盤だけで、アニメのWEB配信版は未見でしたが(冒頭数分を公開した特別番組だけ視聴)、
アニメは面白かったですが、かなりダイジェスト感の強い高速展開っぷりだったかと。

見ていてここまで「肉体的に痛々しい」ガンダム作品も珍しいかと思いました。手足をぶった切っての機体直結とかたまらんですね。(鉄血のアインも似たようなことをされてましたが)
また、連邦もジオンも互いに互いを激しく憎み合う描写が生生しくて、大変に救いの無い戦争の悲惨さを描かれた話でした。
突き放して言ってしまえば「お互い様」とも言えるのに、どんどん憎しみが積み上がっていく辺りが本当に痛いですよ。

それにしても、生身にビームサーベルはエグイことですよウッソ先輩。人間に対して巨大なジムはかなり恐ろしいものでした。

ラストでジオングが出ていて「2」と書かれていたように見えましたが、このあたりは本当に高速でぱっぱと流れる「ダイジェスト」になっていたのでどういう意味合いがあったのかちょっと迷いましたが、あれはシャアが乗ったものとは別機体なんですかね。
まあ、「サンダーボルトはガンダム本編とは世界観が違うパラレル」という話もあるし、あまり気にしなくていいのかも知れませんが。

シールドを多数保持してデブリの間を進んでいくのは緊張感と爽快感があっていいですね。そこから容赦なく狙撃されていくあたりがまた容赦ない世界ですよ。ホントに「ジムがゴミのようだ」でキッツイです。

公式サイト

| | コメント (3)

2016年6月 3日 (金)

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起(映画)

(監督:今西 隆志 総監督:安彦 良和)

オリジン3、5月後半からずっと休日出勤続きで行けなかったですが、劇場公開最終日でようやく観てきました。
以下ネタバレ注意。

今回はキャスバルがシャア・アズナブル(元祖)を謀殺して身分を奪ってから、ガルマを焚き付けて連邦相手に放棄するところまで(プラスα)でしたが、
自分の復讐のために特に罪もないシャア(元祖)を利用して殺し、自分の正体に気付いたアニメ版オリキャラのリノを(キャスバル支持者であるにも関わらず)嵌めて殺し、人類を巻き込む大戦争に繋がる引き金を引きと、
シャアと言う男の、誰を巻き込むことをも厭わない真っ黒な闇の深さ、救われ無さが強調されて強く感じられる構成になっていたと思いました。いやもう黒い黒い。

ラストで「紅いな、いい色だ」とか言ってましたけど、パーソナルカラーは赤よりも黒の方がふさわしかったんじゃないかねこの男、…とも思いましたけど、しかし赤も「血塗られた赤」と思えばやはり似合ってるとも思います。

リノに関しては、やっぱりあの口の軽さがシャア的に危険過ぎると思われたんですかね。死ぬ間際もキャスバルキャスバル言ってるし。
しかし、「シャア(元祖)を知る人間」でありダイクン支持者でもあるというリノのキャラは面白かったですよ。先にも書いたようにリノのおかげでシャアがどういう男かというのが際立っていたわけですし。

ガルマとシャアのやり取りは、ライバル視していた時期も、友達になった(とガルマは思っている)時期も、シャアにいいように使われて気付かないガルマの脳天気なお坊ちゃんっぷりがなかなか哀れでした。
おばかでちょっとかわいかったですけども。

鉄血一期が終わって間もないこともあって、マクギリスとガエリオもこんなだったのだろうかとか思っちゃいましたけど、とりあえず「可哀想さ」で考えるとガルマとガエリオではガエリオの方が可哀想かなあ。
いやまあ、可哀想さで勝っても負けてもどちらも嬉しくないでしょうけど。

シャア関連以外だと、ドズルとゼナの出会いはなかなか見所でした。この2人からミネバが生まれるのかと思うと感慨深いですね。(まあ、オリジンでの未来がそのままZ以降に繋がるかどうかは微妙なんですけども)
しかし、このドズル校長がやがて生徒に手をだすことになるのかと思うと背徳感です(笑)
まあ、手を出す時には元校長と元生徒だからまあいいか。
ところでミネバのその後は正に今TVでやってるUCでも描かれていますが、ゼナさんってどうなったんだっけと思ってwikiったら、アクシズで病死してるんですね。(C.D.A.で描かれてましたか)

MSについては今回時点でもまだ開発中ということで、ヴァッフの活躍イメージが出たりしたくらい(後はモビルワーカーの出番がチョロっと)でしたが、あれでヴァッフのガンプラが出ているあたりが商魂です(笑)
MS戦はまだですが、戦闘でパーソナルジェットが大活躍してる辺りはなかなか見所でした。あれでコロニー内だけでなく大気圏内でも普通に使えるのがなかなか凄いかなと。

次のIVは秋とのことで、遂にララァも出るので楽しみですよ。
そして、元々オリジンアニメは4話分ということでしたが、次回以降もルウム編として制作決定だそうでめでたいです。

公式サイト

| | コメント (0)

2016年3月29日 (火)

仮面ライダー1号(映画)

(金田 治監督)

仮面ライダー1号見てきました。
実に藤岡弘、成分濃厚な映画でありました。「平成ライダー対昭和ライダー」でも出てはいましたが、今回はフルの主演で69歳でアクションをこなす藤岡弘、が凄いです。
以下雑感。

・新デザインの仮面ライダー1号はゴツイ骨太なデザインでなかなか良かったかと。今の藤岡弘、氏の体型と違和感がないあたりが変身時に違和感が無くていいですね。
・来年以降も新旧ライダー共演映画はまた作られるんでしょうけど、1号のデザインは今後どうするつもりなんでしょうね。今回の新デザインに変えてもいいけど、それだと2号と並んだ時の違和感が凄そうだし。
・宣伝では「最後の変身」とか言ってるけど、藤岡弘、が演じるかどうかは別にして、1号の映画出演がこれでラストって事は絶対無いだろうしなあ。

・女子高生に「猛」と呼び捨てにされる本郷猛はなかなかに凄い違和感でした。「猛さん」とかだと普通に叔父と姪みたいに見えるけど(実際は他人です)、呼び捨てにされると恋人っぽく見えてヤバい(笑)
・地獄大使と本郷猛がJKを取り合うと書くとヤバいですね。
・地獄大使さんのラストはなかなか哀愁がありました。悪役の老後も辛いなあ。
・土木現場で働く本郷猛もなかなか何とも言えないものがありました。ヒーローの老後に金が無いと辛いなあ。…てか金欠なのか本郷猛。
・ところで本郷猛って心臓の音するんですか?

・ゴーストさんは、やっぱり映画だと一般人から普通に見えるのねと思いました。…ジュウオウジャーとの共演でも普通に見られてたし。
・JKとプリクラを撮るタケルどのに笑いましたが、それって心霊写真ですかね?

・歴代ライダー眼魂がなんの説明もなく出ましたが、配信版を見たらどういう物か分かるんですかね。まだ未見ですが、歴代ライダー死んじゃったのかよとか思いました。

公式サイト

| | コメント (2)

より以前の記事一覧